睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome: SAS)とは、気道の虚脱によって睡眠中に何度も呼吸が止まり、夜中に繰り返し低酸素状態になる病気です。主な症状には、いびき、日中の眠気、集中力の低下などがあります。SASは、重症になるほど、体全体の血管、特に心臓、脳の血管を傷害し、心筋梗塞や脳血管障害による死亡率を上昇させます。これらの悪影響は若い世代ほど大きいため、注意が必要です。さらにSASは、心不全、高血圧、糖尿病、うつ病、認知症、性的不能などの増悪因子になると考えられています。また、日中の居眠りのために交通事故などの原因となることはよく知られています。SASは、早期の診断と適切な治療が必要な生活習慣病です。いびきや、昼間の眠気、夜間頻尿がみられたら、SASを疑い早めに受診しましょう。

診断方法は、外来で簡易検査によってスクリーニングを行います。1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)が5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断されます。確定診断のために、1泊入院での終夜睡眠ポリグラフィー検査を受けていただく必要がある場合には、精査入院のできる病院をご紹介いたします。

重症SASに対する第1選択治療は、シーパップ(CPAP)療法です。鼻マスクから空気を送り込み、睡眠中に気道の虚脱を防ぎ、無呼吸を少なくします。CPAP治療によってSAS患者様の生存率は、無治療の方より高くなります。 CPAP機器取り扱い業者は、フクダライフテック、テイジン、フィリップス、チェスト、サイサンで、患者さまに合わせたCPAP機器を選択しております。

軽症から中等症の場合には、マウスピースを夜間睡眠中に装着し、下顎を前に出すことにより、気道を広げる治療法を行います。歯科に依頼し、保険診療でマウスピースを作成しています。

クリニック案内

アクセス

  • 電車
    JR高崎線 吹上駅北口より徒歩3分

医院名
昭和クリニック
院長
新井 光太郎
住所
369-0115
埼玉県鴻巣市吹上本町4-10-9
診療科目
内科・循環器科
電話番号
048-548-0025